たけちゃんの放浪旅日記
2008.9.16〜19

(1日目)

2年ぶりに愛車で放浪の旅に出ることにした。

行き先はいろいろと考えたが,今回は日本の中心に行ってみようと思いつき,行ったことがない飛騨高山方面を目指すことにした。

台風がゆっくり近づいていて,いつ出発しようかと迷ったが,なるようになれと思い,予定通り9/16に出発した。

朝9時に自宅を出発し,昼過ぎにやっと滋賀県の琵琶湖までやってきた。

今回も貧乏旅行なので,お昼もコンビニで買ったサンドイッチで済ませた。

高山まであとどれぐらい時間がかかるんだろう?

名神高速から東海北陸道に入り,岐阜県に入った。

とにかくトンネルが多いのに驚いた。トンネル名の看板の上に見慣れない数字が・・・。(写真では見えにくいですが) 56分の17?

どうもトンネルの数と次のトンネル番号のようだ。ということは,56もあるってことか。すごい。

日もとっぷりと暮れ,やっと最初の目的地近くの平湯温泉に着いた。

とりあえず,腹ごしらえしようと温泉街の料理屋さんに入って,郷土料理の「朴葉味噌焼き定食」を食べた。
葉っぱの上に味噌と椎茸をまぜたものを載せて焼いたものをご飯と一緒に食べるとなかなか美味しかった。
ただ,どちらかというと,お酒のおつまみにいいかな。

その後は,近くの日帰り温泉にゆっくり入って疲れをとり,宿泊地の道の駅「奥飛騨温泉郷上宝」に到着。今日はここで車中泊。あー,疲れたー。

結構他にも泊まる人が多く,隣の車の人は札幌から来たらしい。
夜は結構寒かった。たぶん標高が1000m近くあるんだろうな。

(2日目)

朝だー。思わず早く目が覚めてしまった。
天気がとってもいいぞー。これも私の行いがよいからでしょう。いやいや。

朝食は昨日買ったパンをかじった。

今日まず目指すは,北アルプスの穂高連邦。

レッツらゴー!!

穂高連邦を短時間で眺められるということで,新穂高ロープウェイを利用することにした。

標高1117mからいっきに2156mまで,ロープウェイで15分足らずで登ってしまう。すごいもんだ。

途中ゴンドラが結構揺れて,高所恐怖症の私にとってちょっと苦痛だったが,視界がだんだん開けてくると,別世界だった。

しかし,やたらとおじさんおばさんのお客さんが多いなー。どうもバスツアーで来てるみたいだけど,やたらうるさいぞー。


ロープウェイが着いて,そこの展望台からの穂高の眺めはすばらしかった。絶景,絶景。

写真右側が西穂高・奥穂高,写真左側奥が槍ヶ岳だ。

なんか,くだらん悩みが吹っ飛ぶような,そんな壮大な景色だ。

今度来る時は,もう少し上に登ってみたいなー。西穂高の頂上までは,更に5時間ぐらいかかるようだ。ちょっと無理か。



次の目的地は上高地だ。

上高地はマイカーは乗り入れ禁止なので,手前の平湯温泉から,定期バスに乗り換えて向かった。
平日なのに結構観光客が多かった。

バスを降りて歩いて散策を始めたが,いきなり眼前に写真のような風景が飛び込んできた。またまたすごい・・・。

なんでこんな山の中に,絵のような景色ができるんだろう。
改めて自然はすごいなーと感じた。


写真は上高地の真ん中にかかる河童橋です。

なんで河童なんだろう?

しかし,やたらカップルが河原に下りていちゃいちゃしてるぞー。うらまやしい。おいおい。


約1時間ぐらい川土手を散策して,バスターミナルに戻ってきた。

お昼時だったので,ソバでも食べようかと思ったら,ちょうどすぐ出発するバスがあったので,時間ももったいないので,お昼は我慢することにした。

腹減ったーー。


お昼も食べずに,次の目的地に移動。

さて,写真のお城はどこでしょう?

実はちょっと時間がかかったが,岐阜から長野に峠越えをしたのだ。
峠は,かの有名な野麦峠だ。何が有名だったっけ?

で,松本市まで行って,松本城に行ってみた。別に城マニアではないが,職場の同僚に頼まれて100名城の記念スタンプをもらいに行ったのだ。やれやれ。



松本市から更に北上し,今日のもうひとつの目的地,安曇野にやってきた。
想像どおりやっぱり長閑でいいところだ。

この前,目覚まし土曜日でやっていたのを真似して,レンタサイクルで,穂高駅の近辺をぐるっと周ってみた。

写真は「東光寺」と言って,メチャメチャでかい鉄ゲタが置いてあった。何でなんだろう。



のどかな田園風景を見ながら,のんびりゆっくり自転車こいで走ったが,本当に心が癒されるって感じがしたなー。


これが,私が借りた自転車だ。ちゃんと変速もついていた。

レンタサイクルショップのおばさんがまたいい人で,ちゃんと地図でおすすめコースを教えてくれて,最後は料金400円のところを200円にしてくれた。

なんていい人なんだ。でも,そんなんじゃ儲けがないのでは。


コースの途中に「大王わさび農場」という山葵をたくさん栽培しているところがあり,そこで水車を見つけた。

風情があっていいなー。思わず歌を唄いたくなった。

迷惑じゃけ,やめとけー。



まったくの余談だが,わさび農園で食べたわさび入りのソフトクリームだ。

なかなか美味しかったぞー。



道祖神には,男女の二神(一説には、「サルタヒコノミコトとアメノウズミノミコト説」あり)が穏やかな表情で並び立ち手を握り合う「握手像」だそうだ。
(こりゃネットの受け売り)

でも可愛らしいお地蔵さんだったなー。



「早春賦の歌碑」
大正の初年、安曇野にやってきた吉丸一昌は、穂高川の川沿いの土手を歩きながら、ふと「春は名のみの風の寒さや」と口ずさんだとか。

どんな歌だっけ?オルゴールが鳴ってたけど,よくわからなかった。


サイクリングを終えて夕方近くになったので,また近くの日帰り温泉に入った。今回は露天風呂もあり,結構長い時間入っていた。気持ちよかったー。

それから,また岐阜の高山近くまで約2時間かけて戻り,途中でラーメンを食べて,宿泊地の道の駅「アルプ飛騨古川」に着いた。

台風の影響なのか,ついに雨も降り出した。明日は大丈夫かなと心配しながら床に就いた。


(3日目)

朝起きると曇っていたものの,雨は降っていなかった。ラッキー。

朝8時過ぎには出発して,一路白川郷に向かった。

ところが,途中の国道が峠越えの道で,道幅が狭く急カープ連続のすごい道だった。これが国道?と思いたくなるような道で,延々1時間以上続いたのでは。車も途中からほとんどすれ違うこともなく,不安になるほどだった。(そんな道を自転車で旅する人が走っていたのには驚いたなー。すごい坂ばかりだから,いったい何時間かかるんだろう)

何とか峠を越えて,麓に下りると,そこはもう白川郷だった。着いてよかったー。



展望台から白川郷を眺めた後,駐車場に車を止めて,通りを散策した。

合掌造りってどうやって作るんだろー。


見てると何となく心が落ち着くのは不思議だ。

しかし,手入れも大変だろうし,雪も多いだろうから住み心地はいかに。

雨漏りはしないのだろうか?


ついつい目についた,飛騨牛コロッケを一つ買って食べてみたが,とても美味しかった。

まさか,偽装はされてないよね。


白川郷を後にして,高速で高山市内に向かう途中,超長いトンネルがあった。

なんと全長11kmもあるのだ。北アルプスの山をくり貫いたのか。

走っても走っても出口にたどりつかない。



高山市内について,昔ながらの街並みを残す通りを歩いてみた。

タイムスリップしたような気もしないでもないが,いろいろな店があって,歩くだけでもなかなか楽しめるのでは。



高山の地酒を売る店があったので,ちょっと覗いてみた。

車なので,残念ながら試飲は出来なかったが,比較的辛口のお酒のようだ。

「山車」と書いて,「さんしゃ」と読むらしい。


今回の旅で,1泊だけはプチ贅沢で旅館に泊まろうと思っていて,ネットで探したらこじんまりとした和風旅館「白雲」というのがあったので,予め予約をしておいた。

ちょっと時間が早かったが,早目に宿に入ることにした。
案内された部屋は,窓から高山市内が一望できて,とても眺めがよかった。ラッキー。

高山の景色も落ち着くなーー。

さっそく旅館自慢のお風呂に入ってみたが,他にお客さんはいなくて,貸切状態。やったー。

ジェットパスあり,「星見酒」なるお酒のセルフサービスもあり,ほろ酔い気分で超最高ー。



いよいよ夕食の時間だ。この旅館を選んだもう一つの理由は部屋まで食事を運んでくれること。

残念ながら飛騨牛は追加料金だったので頼めなかったが,飛騨の国産牛(何が番うの)はついていて,結構美味しかったし,料理の種類も多く大満足だった。

旅館の仲居さん(おばちゃん)といろいろ高山の話をしたかったが,忙しいのかほとんど相手をしてくれなかった。がっかり。



追加料金千円で地酒の飲み比べセットがあったので,頼んでみた。

これがまた美味しかったなーー。ちょっと飲みすぎたかな。



食事も終わり,部屋のテラスに座って,缶酎ハイを飲みながら,高山の夜景を楽しんだ。

旅を振り返りながら,時間も忘れ,しっぽりとした一時を過ごした私だった。



(4日目)

いよいよ今回の旅も最終日を迎えた。
高山の朝も清清しさを感じた。

しっかり檜の朝風呂に入ったが,これまた貸切状態だった。

朝ごはんは大広間だったが,これもなかなか美味しく,ご飯のお代わりを三杯もしてしまった。
ちょっと食べ過ぎたかなー。




少し落ち着いてから,後ろ髪をひかれる思いで旅館を後にした。

写真は旅館の概観。見てわかるように2階建てのこじんまりとした旅館だ。予約すれば,専用の露天風呂もあるようだ。

大きなホテルや旅館より,小さくても風情のある宿のほうがいいな。

そうそう,宿泊客で外人さんもいました。



高山を後にし,高速で遠い遠い広島へと向かいました。

帰りはさすがに台風の影響を受けてるようで,結構雨風が強かった。広島近くまで帰ると,青空が広がっていたが。

結局,台風の影響はほとんど受けずに旅をすることが出来た。


(感想)
 今回は4日間の旅だったが,天気にも恵まれ,とても心癒される旅となった。
 穂高の山々,上高地,安曇野,白川郷,高山など,日本もまだたくさんいいところがあるんだなと改めて感じた旅だった。

 来年は何処に行こうかなー。


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