CORO SPE SALVI di HIROSHIMA

CORO SPE SALVI di HIROSHIMA (コーロ スぺ・サルヴィ広島)

フィレンツェ国際音楽祭参加報告               

 「フィレンツェ国際音楽祭」への招待を受け、平成21年3月25日に、長年県連理事長を務めた山本定男名誉会長を団長とする、随行員を含む総勢48名(指揮・内田陽一郎理事長、谷千鶴子副理事長、ピアノ・佐伯歩美、篠笛・重本義之)が広島駅前で大上義輝副理事長他数名の理事、朝日新聞の井出雅春広島総局長の見送りを受け、出発式に臨んだ後、関空に向けてバスで出発した。機はドバイを経由し日本出発20時間後、予定通りにローマのダヴィンチ空港に到着した。

最初の演奏会は、27日にローマにあるイエズス会の創立者イグナチオ・ディ・ロヨラに奉献され1626年に献堂された教会の一部で、古い聖母受胎教会を改築したコッレッジョ・ロマーノ(旧ローマ神学大学)が会場となった。美しいバロック様式の教会で「日本に初めてキリスト教を伝えたザビエルに捧げられた聖堂での演奏会は日本から来たみなさんにとっては格別に意義深いものだ」と開演に先立ち、教会責任司祭のF神父からスピーチを頂いた。歌い初めは少し緊張したものの、聴衆の暖かい拍手に励まされ次第に演奏に熱がこもってきた。

曲目は日本の伝統古謡、グレゴリオ聖歌、鈴木憲夫の<マザー・テレサ愛の言葉>そして柴田南雄のシアターピース<北越戯譜>を披露したが、聴衆の大喝采に一同の顔はほころんだ。「お客様を出口でお見送りしたい」というジュニアの団員にリードされ、全員でグラツィエ(ありがとう)の言葉と笑顔で見送り、歌は世界共通の言語だと言う事を体感した感動的初日となった。

そして29日はいよいよフィレンツェ国際音楽祭のオープニングを飾る大舞台だ。

ローマからバスで移動し、トスカーナ地方への美しい風景を楽しみながらフィレンツェへと向かった。市庁舎となっている世界文化遺産ヴェッキオ宮殿の五百人大広間がその舞台となった。市の観光局長等のスピーチの後、広島市長及び 、全日本合唱連盟浅井敬壹理事長のメッセージ、そして団員他県連有志、市民有志一同で心を込めて折った千羽鶴の授与式などのセレモニーの後、演奏となった。ローマでの演奏で感触を得た一行は旅の疲れもどこ吹く風、歴史的建造物での演奏に一層の拍車がかかった。皆、最高に燃え、歌った。演奏会終了後、音楽祭主催者が全員に用意してくれた感謝状と記念のフィレンツェ市紋章入バッジを贈られ、参加者全員の幸せな笑顔に溢れたヴェッキオ宮殿の5百人広間だった。

今回の演奏旅行は県連として今後、積極的に取り組んで行きたい国際交流事業の一環として実施したものであった。(因みに今夏はエストニアよりエレルヘイン少女合唱団を迎えることが既に決まっている。)1週間と言う短い期間ではあったが、古代遺跡や世界有数の美術館、そしてズビン・メータの指揮するマーラの<復活>の鑑賞、美味しいジェラートやピッツアやパスタなどの思い出を胸に、4月2日無事関空に降り立った。今回の音楽祭参加を実質上お膳立てし、献身的に一行のお世話をして下さったブレーン企画の村上社長父娘にも心から感謝を述べたい。