1:上部消化管造影検査
バリウムを飲んで、食道・胃・十二指腸をレントゲンで調べる検査です。これを病院で行うのが一般に直接撮影と呼ばれ、検診車で撮影するのは間接撮影ということになります。直接撮影の方が細かい診断が可能ですから、どちらをするかと聞かれれば、迷わず直接撮影をお勧めします。患者さんに必要とされるのは、バリウムを飲むことができること、ゲップを我慢できること、寝台の上で右向いたり左向いたりうつ伏せになったり体を自由に動かせること、です。この検査では、良性の潰瘍や癌の発見などが可能ですが、ある種の早期癌については残念ながら発見は困難です。また、胃炎の細かい程度を知るのも難しく、組織をとって検査したりすることもできません。ただし、胃の形や伸展具合を知る上では優れています。
←矢印部分に大きな隆起性病変があるため、胃の膨らみ方が悪くなっています。
進行胃癌。
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