ふじさんの菜園日記

目次へ

菜園豆知識トップ

菜園豆知識−庭で稲作「木枠田んぼ」製作編ー  


そもそもの発端
26年5月31日
 3年前、H11年の3月、NHKEテレ「趣味の園芸・野菜の時間」のテキストを読んでいたら、庭で稲作ができると、コラム欄に書いてあった。    よーし、これだ、試しにやってみようか と。 テキストによると、40cm深さの穴を掘る、そこにビニールシートを敷いて、土・牛ふんを入れ、なじませて水を張ると出来上がり と書いてある。   早速、畑の一部を掘ろうとスコップを入れるが、畑の底部は砂利がひいてある。とてもスコップなどでは穴は掘れない。聞けば、ここは以前、世羅梨の販売所でアスファルトが張ってあったとのこと。   穴掘りは即座に中止。     あきらめきれず、いろいろと頭をひねった結果、木枠にしようと、  これが「木枠田んぼ」の始まりです。

いよいよ木枠の設計
26年5月31日
 木枠の設計は、今までの設計の仕事をしてたのでそれを生かし、スケッチ画でイメージを作る。あとは材料を見積もって完成。  それでも、いくらかの穴は掘れるのではと思って設計したが、全く歯が立たないので穴を掘らないタイプに設計変更。
 2坪(3.6m*1.8m)の田んぼを作るのに必要な材料、価格は次の通り。ホームセンターで買える既製品を使用。、SPF(ホワイトウッド)1*4(1820*89*19mm、\200)を12本、松杭(50*50*600mm、\80)を12本、ビニールシート(5400*3600mm、\2000)、木ねじ(\500)、合計約6000円也。  

 (注)ビニールシートは当初約400円の薄いもの(#2000)を使ったが、耐久性なく、水漏れが多いので、厚手(#3000)に変更。 SPFは耐水性が弱いが安価。

木枠田んぼの制作
26年5月31日
 いよいよ木枠の制作。大工仕事の好きな人は泣いて喜ぶ作業、ふじさんも大工仕事が大好き、大工道具も持ってたので楽しみました。不得意の人にはちょっと難物。
 ポイントは、木枠は、6パーツに分け事前に制作、木が割れないように、錐であらかじめ穴をあけておき木ねじをねじ込むこと。それから、木が腐りにくくするため、木の表面を焼いておくこと。各パーツを田んぼ場所でドッキングすること。土・水の重みで広がらないように、外側周囲に15cm高さの土塁を20cm幅で回すこと、または、斜め杭を打っておくこと。ビニールシートをかぶせ、その端のは木枠が隠れるようにすると耐久性が上がる。  以上で木枠田んぼは完成、あとは土・肥料を入れるだけ。

土・肥料入れ、注水、耕起・代かき
26年5月31日
 次は土・肥料入れ。土は畑の土を使用、(ふじさんの場合、前は田んぼの土だったようで好都合)。肥料は近所の人からもらった牛ふん、何層にも分けてそれぞれを交互に入れていく。土:肥料は、8:2ぐらい、深さは40cm、30cmでも何とかOK.。
 次に水を入れ、水漏れはないかチェック、水漏れがあったら、その個所へ土を詰めるとだいたい止まる。少々漏れても水の入れ替えになると考え、適宜注ぎ足すようにするようにするとよい。
 
あとは、水を引き、土と肥料が混ざるように耕起する。その後水を入れ、稲が植えやすいよう、表面を柔らかく平らにする代かきをする。
 これで、田植えの準備完了

 (注)土、・肥料を初めて入れた後は、肥料からガスが出るので田植えの2Week後、いったん水を抜き、酸素補充のため2-3日乾かすとよいと教えてもらった。      水を抜くときは、ビニールシートをめくり、土の高さに合わせ、木枠の横板の間からシートをつまみだすと水が抜ける。つまみ出す位置で水面の高さ管理もおこなえる。