2010年02月13日(土) 天気  
父(1911-2008)の終戦
 
一夜船の中で明かして、あくる18日上陸した。全滅となった町に上陸して、簡単な検閲で宿泊地の小学校へ重い荷物を持って1時間位も歩いて、着いて午後荷揚げに行って自分の荷物を探し出すのが大変。雪でどぶ田のようになっている。遠慮なくどろの上に下ろす。船の上で水にすっかり濡れてその重い事、ようやく済んで自分の荷物を露天の防空壕のほとりの見つけやすい所に揃えた。夜間は誰も番人はいないで荷物の責任はもてないとのこと。でも1時間もの所へ運ぶこともできず、夜なべも寒い時で出来ず、又てくてく歩いて学校で一夜泊る。毛布2枚位貸与され、見舞金として60円位もらってこれが家へ帰るまでの旅費で、持って帰った。銀行の証明等は簡単な預かり証と交換にすっかり取り上げられた。
 翌朝は、5時頃の校庭集合であったが、寒い運動場に並んだ荷物を取られた者がいるから、持っている荷物に気を離さないようにとの注意、おにぎりも与えられ、証明と共にトラックが来て運ばれた。