Recollections
あまり公には出来ないから
一年に一度だけ 小さな花を摘んで
「ずるい人ね、あなた」
ずっと大人のはずなのに
ずっと子供っぽい人で
そんな風に
とても大人とは思わせてくれなかったのに
本当はとても大人の人だった
遅れた時は少し先で
必ず手を差し伸べて
追いつくのを待っていてくれた
ひとり進まないといけない時は
振り向けば必ず
後ろで見守ってくれているあなたが見えた
俯いてしまっても
見上げれば隣で必ず
黙って笑ってくれた
いつでも私が欲しいものをくれたわ
必要なものを 必要なだけ
とても優しい人
とても 厳しい人
ホントのあなたを知っている人は少ないわ
きっと
誤解は解かれないまま
今もあなたの名前は呼ばれるの
でも 今はそれが 嬉しいわ
あの頃には考えられない事だったけど
だって あなたにあこがれてる娘は私ひとりよ
ずっと
あなたを好きな娘も私ひとりだけ
ずっと
大声で叫べないだけ 大事に持っていられるの
私があなたを好きだと知っていて
あなたも私を好きだと知っていて
触れるだけのキスをくれた人
触れるだけのキスしかくれなかった人
だから 今でも
私の一番綺麗な場所に あなたはいるの
綺麗な想いだけ 優しい想いだけ
残していってしまった
あなた
ずるい人ね
急がない と 待つ と
あなたは言っていたけれど
こんなに長くなるなんて思っていなかったでしょう
まだ これから先も長いのよ
あなたのせいよ
でも 待っていてくれるのでしょう
今の彼を選ぶかもしれないけれど
だって きっと 私 おばあさんだわ
変わらないのはあなただけよ
「ずるい人ね あなた」
「そろそろ行こう ハーマイオニー」
「またね シリウス」
いつもと同じように
一輪だけ花束から抜いて
そっと胸に忍ばせて
・END・
ハリポタ初文字がいきなり「死にネタ」ってどうよ・・・
なぜか突然「死にネタ」付いた時、いくつかカケラを書き散らしたうちのひとつです。
全然なってないのは、何時もの事なので、気にしないで下さい。
シリウスさんのお墓参りですね。
何処とか、何時とか、何故とか、詮無い事を聞いてはいけません。
一緒に居る人は、順当に行けば多分ロンでしょう。いや、誰でもいいんだけど。
こうゆうハー子さん実は結構好きv
強かで、前向きで、夢見がちで、ちょっと酷い人。
女の子って、案外こんな子かもしれません。
私にとって、シリウスさん如何にも死にキャラに見えてしょうがなかったので・・・
3巻中に死ぬかもと、本気で思って読んでたのに、4巻でも生き残られました。
死んで欲しい訳じゃ決してないんですが、不思議な方です。
でも、最大の謎は、果たしてイギリスに露草が存在するのか? ということ。
2004・1・11