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(掲載番号) 『 作品タイトル 』 |
制作年 |
制作国 |
上映時間 |
CINEMA |
VIDEO |
(83) 『 ヘルボーイ 』 |
2004年 |
米 |
132分 |
'04.11/21 |
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監督 : ギレルモ・デル・トロ
出演者 : ロン・パールマン ジョン・ハート セルマ・ブレア ルパート・エヴァンス ダグ・ジョーンズ
カレル・ローデン ラジスラブ・ベラン ビディー・ホドソン …他
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: story : 作品概要
( 身体は大人 頭脳はコドモ 石の拳で敵を討つ じっちゃんの名にかけて─ 嘘 )
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: review : 感想
原作はマイク・ミニョーラが描くアメリカンコミックス。 (んー… 絵柄は知ってるけど読んだことない・・・汗)
ここ最近、とりつかれたかのようにアメコミ原作映画が来てますが。 (正直、アレ?!って作品も多いですが)
ご心配なく、この『ヘルボーイ』は、中々の良作に仕上がっていますので。
尚、日本公開のみ、ディレクターズカット版上映となっております。(通常より10分長い)
~~とっくに公開も終わってるので、ネタバレ配慮なし~~
第2次世界大戦時。 ナチス・ドイツによるオカルト世界征服 大・作・戦(失敗) により召喚されたヘルボーイ。
連合軍に保護されて、正義のヒーローに。 極秘機関所属なのに、あんまり自覚なく、一般人に目撃されまくり。
外見は大人(おっさん)ですが、性格は少年そのもの。 好きな子の気を引きたくてついついおイタしちゃいます。
ストーキング中(失礼な)に出会った女の子(小学生)に、恋愛アドバイスを受けます。 …どんなヒーローよ…
現世によみがえった怪僧ラスプーチン。 再びオカルトで世界征服を! あんまり派手な必殺技は持ってません。
お供の殺し屋・クロエネン。 軍人で殺人鬼で、自傷マニアで、ひょっとしたらゼンマイ仕掛けだ。 素ン晴らしい。
&死天使・サマエル。 蛇の魔物というよりは、熊。 ちなみに、殺されるたびに数が増えていきます。
ヘルボーイの仲間。 テレパス水棲人間エイプ・サピエン。 読書家だが、ページがめくれません。 残念ーっ。
パイロキネシス(発火人間)リズ・シャーマン。 冒頭から顔色が悪い、寒そう、病人だ。 興奮すると燃えます。
新人捜査官マイヤーズ。 とぼけた表情のくせに、手ぇ出すの早いなァ─ (苦笑)
この極秘機関は、いちいち緊張感がなくていいです。(汗) ハイテク機器とかもありそうなのに描写しません。
ギレルモ・デル・トロ監督本人が。 原作『ヘルボーイ』の大ファンだということもあって思い入れ大爆発。
単なるヒーローアクション映画にとどまる事無く、少年期の感情表現も入れてきます。
あと、そっちの道ではお約束なのですが。(笑) “デルトロ”と言えば、“昆虫”。 “昆虫”といえば“デルトロ”。
──あれれ──? 今回は昆虫無し?
──
──あ─… 今回は、こっち系か…(苦笑) クロエネン大活躍。 外見、変な動き、中身(笑)まで大活躍。
本作のナンバー1、キャラ立ち度です。 仮面のお手入れも欠かしません。 萌えどころですよ。(…はぃ?!)
ナチス・ドイツ、オカルト、モンスター、さらにはクトゥルー神話と。 普通のマンガ愛好家でも中々馴染みのない
要素が盛り沢山ですが。 (オタク度の)敷居が高い訳ではなく、上手くまとまった話になってます。
アメコミらしからぬヒーロー像と、身近な関係と世界の危機の扱いは、なるほど現代風といった印象。
ヘルボーイも、これといった必殺技も持たず、ただ殴るのみ。 肩に力を張らない、アウトローといったイメージ。
ラスト。 伸びたツノを自ら折るシーンは燃えどころですよ。
映像面では、最近の流行でCGが過剰になりすぎるところを、あえて控えめに使ってます。 おぉ、好感触。
リック・ベイカーによる特殊メイク、サマエルの着ぐるみ感、など特撮ファンにもおすすめ。(苦笑)
ジャンル:アクション 90点 鑑賞日:2004.10/21
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