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(掲載番号) 『 作品タイトル 』 |
制作年 |
制作国 |
上映時間 |
CINEMA |
VIDEO |
(79) 『 スパイダーマン 2 』 |
2004年 |
米 |
127分 |
'04.8/5 |
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監督 : サム・ライミ
出演者 : トビー・マグワイア キルスティン・ダンスト アルフレッド・モリーナ ジェームズ・フランコ
ローズマリー・ハリス J.K.シモンズ …他 ...and ウィリアム・デフォー
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: story : 作品概要
( アクション映画に見せかけた青春物語 あと ニューヨークって、奇人超人多すぎ )
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: review : 感想
── 時期が遅れてるので、ネタバレ配慮なしです ──
帰ってきたスパイダーマン。 その苦悩と挫折、そして再びヒーローは帰ってくる。 …そんな話?
『スパイダーマン2』、今作の敵役ドック・オクの話。
前作『スパイダーマン』は、敵役グリーンゴブリン(ウィリアム・デフォー)のキャラクターでもって、“ご飯おかわり”
していたような印象があったのですが。 今回のドック・オク(アルフレッド・モリーナ)も、中々に味わい深い
キャラクターです。 『スパイダーマン』シリーズの敵役って、初見とは印象が違うものなのかしらん?
真面目で大人し目な学者が、機械に操られ。 破壊の限りを尽くす悲劇。 その行為は、あまりにもストイック。
一般人(老人含む)にも容赦ないなぁ…。 〜 ロボットだから、 マッシーンだっから 〜 (違う)
実験事故後、怪人ドック・オクとして覚醒するシーンは、鬼才サム・ライミの手腕で恐ろしくホラーな仕上がりに。
子供は泣くよ、あの演出…。 このシーンだけ80年代ホラー映画です。 マジ怖。
今回の名台詞。 “怪物のままで…終わるものか…” ───… うっは─っ か、格好えぇ…
物語の冒頭から、いいトコ無しのスパイダーマン。 ダメ属性が板についてしまってます。 頑張れ負けるな。
今回、敵がシリアスなのでコメディリリーフも兼。 主役なのに…。 あ、でも負けずに暗いよ、スパイディー。
いつのまにか、そこそこ売れっ子になってるMJ(キルスティン・ダンスト)。 あー、今回も眠そうな眼やなぁ…。
どうやら、アメリカ人にはたまらなく美人に見えるそうなんですが… そうなの…? 国民性の違い?
(キルスティン・ダンスト自身は、広告写真とかでサマになってる時もあるんですが、MJの時は… んー・・・)
主人公の親友で、MJの元カレで、親父をスパイダーマンに殺されたと(思い込み)恨んでる、ハリー。
おそらく、次回作『スパイダーマン3』ではゴブリン化するのでしょう。 『スパイダーマン』って世界が狭いなぁ
( 狭いというよりも、身近過ぎ?! 密度が濃い、とか… ) 良い感じに歪んでます。 多重人格発症の予感。
映像はスピード感あふれ、細部まで手の込んだCG映像には高いリアリティがあります。 アクションシーンは、
“エンターテイメントとはコレだっ”と言わんばかりの出来。 もう、足りないのはビーム光線くらいですか?(苦笑)
かといって、アクション一辺倒になるのではなく、緩急の効いた演出でドラマ性も高いです。 男の子目線ですが。
そして、ツッコミ所の多い作品です。 自分は、“ツッコミ所がある”ってのは、後世に残る要素だと思ってます。
・ NYのど真ん中で、核実験なんてすんな。 ・ アームを脊髄に直接埋めるってのは、効果的なの?
・ あのアームの重量って結構あるのでは? 脚だけで支えれる? ・ Dr.オク自身の頑強さは自前?
・ 蜘蛛能力弱まっても、身体の頑丈さはそのままなの? ・ 蜘蛛能力弱まっても、反射神経良いなぁ。
・ 風の谷のナウシカかよ?(電車内シーン) ・ MJ、あの距離で核反応してたのに被爆してないの?
・ アパート管理人の娘は、萌え要素なんですか?サム・ライミ監督。(笑)
…と、書ききれないほどありますが。(コミック要素もあるけど)
基本はあくまで青春映画。
主人公が自身の人生について悩み、挫け、諦め、それでも再び立ち上がってくる姿を描いた感動作です。
ヒーローが、自分の世界に立ち向かう姿に、素直に感動しましょう。
個人的には、ラストのウィリアム・デフォー再登場に、“ニヤリ”でしたね。 HA HA HA──
ジャンル:アクション 95点 鑑賞日:2004.8/5
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